デートをしていたら男が現れ金品を要求された
事例
私は、Aという20代の男性です。先日、オンラインの出会い系サイトで知り合った女性とドライブに出かけました。道中、彼女は私に対し体を触ってほしいと言い、私はその通りにしました。
その後、私は女性の提案に従って街中をドライブしていましたが、そこで不審な出来事に遭遇しました。突然別の車が私たちの前に停車し、その車から2人の男性が現れました。女性はこの男性たちと知り合いのようでした。彼らは私に対し、金を払え、言うとおりにしないと私が女性にしたこと（体を触ったりしたこと）を警察に通報するというのです。
私は状況がエスカレートする前に110番通報し、事なきを得ましたが、その後も心配と疑問が残っています。
１．この場合、相手が警察に行くと、私は何らかの罪に問われるのでしょうか？
２．相手方には何らかの罪は成立するのでしょうか？
典型的な美人局の事例
このような不幸な出来事に遭遇されたことは本当に不運でした。典型的な美人局の事案と考えられます。
まず、状況を整理しましょう。お話によると、Aさんはマッチングアプリで出会った女性とドライブ中に、突然知らない男性が現れて、その男性と女性が知り合いのように見え、彼らから金銭を要求されたとのことです。そして、Aさんが110番通報するや否や、その女性はその男性の車に乗って去ってしまった、ということですね。
もし、あなたが女性に対して強引に触れるなどした場合、不同意わいせつ罪（刑法176条）が適用される可能性があります。ただし、女性が「触ってほしい」と要求し、あなたがその要求に応じた場合、同罪は成立しないでしょう。
また、女性らがAさんに対し、従わなければ警察に通報するぞと脅して金品を要求した行為は、恐喝未遂罪に該当する可能性があります（Aさんは金品を交付していないので、見未遂となります）。更に、もし女性があなたに対して無理やり触れられたと偽って告発するようなことがあれば、それは虚偽告訴罪（刑法172条）に該当する可能性があります。
万が一、Aさんに警察から連絡があった場合は、直ちに弁護士に相談すべきです。さらに、Aさんが110番で警察に報告した際の内容は、将来何かが起こった際に、Aさんの話の信憑性を支えるものとなるでしょう。どの警察官にどのような話をしたか、記録に残しておくことが有効です。
マッチングアプリを利用する際は、このようなリスクもあることにご注意ください。
永真法律事務所では、美人局の被害にあった方のご相談も受け付けています。お気軽にご相談ください。
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