事例問題:少し体を触っただけなのに…

事例

相談者:
氏名 伊藤雄二(仮名)
性別 男性
年齢 41歳
職業 会社員

相談内容:
私は中堅企業で働く40代の男性、伊藤という名前になります。家族は妻と二人の子供がおり、普段は真面目で仕事熱心と評価されていました。しかし、仕事のストレスや家庭の問題が重なり、最近は少し心が不安定になっています。

数ヶ月前、会社の別の部署の女性と、仕事の話を深めたいという名目で休日に2人で出かけました。その時、人混みを避けるために彼女の背中に手を添えたり、飲み物を共有したりしました。当時は彼女も笑顔で応じていたので、何の問題もないと思っていました。

しかし、後日彼女がこれをセクハラとして上層部に報告し、問題になってしまいました。私は行為自体は事実であることを認め、謝罪しましたが、心の中では動揺しています。自分の行動がセクハラにあたるとは思っておらず、彼女に不快な思いをさせてしまったことに深く反省しています。

現在、私はこの問題で裁判になる可能性があるかどうか、また、訴えられた場合どのように対応すれば良いのか、深く悩んでいます。仕事にも集中できず、家族にも心配をかけています。これ以上、被害者に迷惑をかけたくないという思いと、自分の立場を守りたいという葛藤があります。

今後、私はどうすれば良いでしょうか。専門家の方の意見を伺いたいと思います。

状況の整理

伊藤さんの置かれた状況は下記のとおりです。

  • 伊藤さんは数ヶ月前、職場の女性と休日に食事に行った。
  • その際、人混みを避けるために女性の背中に触れたり、飲み物を交換したりした。
  • 後に、この女性がこれらの行為をセクハラとして会社の上層部に報告。
  • 相談者は行為が事実であることを認め、謝罪した。
  • 相談者は今後、裁判で訴えられる可能性や、訴えられた場合の対応について悩んでいる。

セクハラで裁判沙汰になる可能性

あなたのご相談、しっかりと伺いました。さて、ご心配の点についてお答えしましょう。

まず、裁判で訴えられる可能性に関してですが、これは彼女の意思によります。訴訟を起こすかどうかは被害者の方の判断になりますから。しかし、可能性としては否定できません。訴えられた場合、彼女がどのような主張をするかは事情によりけりですが、例えば、セクハラによる精神的苦痛を訴えたり、うつ病やPTSDといった具体的な健康被害を主張するケースが考えられます。

セクハラで訴えられた場合の対応

次に、訴えられた場合の対応についてです。これは、セクハラが事実であったとしても、相手方の全ての要求が通るわけではありませんよ。そもそも伊藤さんの行動がセクハラにあたるのか、疑問が大きいところもあります。セクハラにあたるか否か、仮にあたるとして伊藤さんにどの程度の責任が生じるかは、様々な事情、例えば、セクハラの具体的な内容、その背景、あなたと彼女の関係、セクハラの頻度や、それによる彼女の具体的な被害などを考慮しなければなりません。仮に訴訟の兆候が見えたら、早めに弁護士に相談し、示談での解決を目指すのがベストです。そうすれば、あなたも安心できますし、事態の収束が早くなりますからね。

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永真法律事務所は、依頼者様が置かれている状況に共感し、心からサポートします。当所の移動法律相談車であれば、いつでもどこでもあなたのもとに駆けつけられます。この状況を一緒に乗り越えましょう。

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