SNS上での不適切な要求と脅迫に関する法律相談

事例

相談者:
氏名 佐々木美咲(仮名)
性別 女性
年齢 15歳
職業 高校生

相談内容:
はじめまして。私は佐々木美咲と申します。15歳の女子高生です。今、とても困ったことがあって、法律の専門家である先生に相談させていただきたいと思っています。

実は、数週間前のことなんですが、SNSで知らない大人の方から「お金を払うから児童ポルノの動画を送ってほしい」というメッセージを受け取ったんです。その時は、なんとなく金銭的な誘惑に流されてしまい、「いいですよ」と返事をしてしまいました。でも、その後、自分が何をしているのかを理解して、とても怖くなりました。だから、動画は送らなかったんです。

それで、その人を無視していたんですが、つい先日、「お金を払ったのに動画を送らないなら警察に通報する」と脅迫めいたメッセージが来たんです。これで私はどんな法的なリスクに直面しているんでしょうか?脅迫にどう対応すればいいのか、本当にわからなくて怖いです。

お金を受け取ってしまったこと、そして動画を送らなかったことが、法律的にどんな意味を持つのでしょうか?このままだと、どんな問題が起こるかもわからなくて、毎日が不安でいっぱいです。

私はまだ未成年なので、この件については秘密を守っていただけるとありがたいです。どうか、先生の知識と経験をお貸しいただき、私を助けてください。

佐々木さんに詐欺罪は成立するか

この事例において、仮に佐々木さんが動画を提供する意思がないにもかかわらず、これがあるかのように偽って料金を受け取った場合、詐欺罪が成立する可能性があります。もともと動画を提供する意思があったものの、お金を受け取った後に翻意した場合は、詐欺罪は成立しないでしょう。

自分の動画であっても提供は違法

もっとも、佐々木さんは未成年者である以上、自身の性的な動画を他者に提供する行為は児童ポルノ提供罪にあたりそうです。決して、相手の要求に応じてはいけません。

児童ポルノの要求は違法

さらに、相手の大人が未成年者に対し児童ポルノ動画の撮影・送付を要求することは、児童ポルノ製造罪や青少年保護育成条例に該当する可能性が高いです。

警察に相談しよう

このような状況では、まずは警察に相談することが重要です。また、受け取ったお金を返金し、相手方との連絡を遮断することも1つの方法でしょう。いずれにせよ、法的な問題に直面するリスクを最小限に抑えることが必要です。

重要なのは、このような複雑なトラブルに巻き込まれた場合、速やかに適切な措置を講じることです。

永真法律事務所では、上記のような被害にあわれた方のご相談も受け付けております。ご相談ください。

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