事例:風俗店での契約不履行に関する相談
事例
相談者:
- 年齢:30歳
- 性別:男性
- 職業:会社員
- 居住地:大都市郊外
相談内容:
最近、度々利用している風俗店での出来事について相談があります。店舗型のその店でコースを指定し、支払いをする際にホームページに記載された内容と異なることに気づきました。不信感を抱き、適当な理由をつけて断ろうと思ったので、「お金を下ろして戻る」と言ってそのまま帰宅しました。後に、これが無断キャンセルにあたるのではないかと不安になり、相談に至りました。予約はしておらず、店側は私の電話番号は知りません。しかし、私は以前、割引のために身分証を見せたことがあります。
相談者の懸念:
- この行為が契約不履行にあたるか
- 店に連絡をすべきか、どのように対処すべきか
- 後日請求が来る可能性、家族に知られるリスク
はじめに:風俗店の利用には不安がつきもの?
この相談者様は、逃げるような形で風俗店を去ったことに不安を感じ、 法的な問題に対する具体的なアドバイスを求めています。ご 自身の個人情報が露呈するリスクや、将来的なトラブル(請求や家族への露呈など)に対する懸念を持っており、誤った行動をとったことに対する罪悪感や恐怖も感じています。
この相談者様のように、一時的な判断ミスや緊張から、店舗から逃げるような形をとったことがある人も多くいることでしょう。
自身の行動に不安を感じ、法的な問題を避けたいという気持ちになるのも自然な話です。特に、風俗店の利用という極めてプライベートな問題は、家族や職場に絶対知られたくないことと思います。
それでは、上記の事例を題材に、検討を進めていきましょう。
弁護士からの回答
[質問1に対する回答] この行為が契約不履行にあたるか
店頭でのやり取りは、契約成立の可能性があります。サービスを受ける意思表示(申込み)に対し、店側が承諾することで契約が成立する可能性があります。ですが、実際にサービスを受ける前に店を去ったため、これが無断キャンセルと見なすことができます。理論上、店側は質問者様が無断で帰ったことによりサービス料金相当額の損害を被ったとして、料金相当額を請求する可能性があります。
[質問2に対する回答]店に連絡をすべきか、どのように対処すべきか
道義的には、店に連絡して状況を説明し、お詫びすることが望ましいですが、実際には店舗型サービスの無断キャンセルは比較的よくある話です。現時点で問題がなければ、特に対応を急ぐ必要はないかもしれません。ただし、質問者様が行動を決定する際は、個人の価値観、倫理観やリスク許容度を考慮してください。
[質問3に対する回答] 後日請求が来る可能性、家族に知られるリスク
法的には、店側が料金を請求する可能性があるものの、実際には小額の料金を回収するために大きな努力をすることは少ないです。ただし、個人情報が既に提供されているため、理論的には請求書が家に送られる可能性も否定できません。万が一、請求や取り立てに関する問題が生じた場合は、直ちに弁護士にご相談いただくことをお勧めします。
お問い合わせはこちら
ご依頼、相談日程の調整や業務内容へのご質問などお気軽にお問い合わせください